
「突然スーパーの棚から米が消えた」
「令和の米騒動」として世間を騒がしている米不足。
このことからいろんな人が「米」について興味を持ったのではないでしょうか。
しかし「米づくりをしてみようかな」と志す人は、ほとんどいないと思います。
僕は三次で米づくりを自ら「したい!」と思えるようにしたいです。
僕は中学1年生の時に父の米作りの手伝いを始めました。
父は毎年、米の収穫量や収入に納得いっていないようでした。
僕は、何がそんなに納得いってないのか分かりませんでした。
しかし、父に聞いてみると深刻な現状が分かりました。
父は朝早くから起きて苗や稲などの状況確認や水管理、害獣対策など、とても大切な細かい作業を毎日欠かさずしていました。
そこに田植えや稲刈りなど大きな作業が加わります。
すると、1年を通してとても大変な作業だと分かります。
でありながら、地球温暖化やそれによる異常気象で、猛暑が続き、米の品質が悪くなり、収穫量が減ってしまいます。
長い労働時間の割に収穫量が少なくなってしまうことで、収入も年々減少しています。
実際、現在の米農家の給料は時給換算すると10円しかないとも言われています。
このような現状だと、誰も米づくりをしたいとは思わないでしょう。
夢を持って米づくりをすることもできないでしょう。
毎年、米づくりを辞めていく人も増えています。
だから僕は僕たちが大人になった時、三次で米づくりを自ら「したい!」と思えるようにしたいと思います。
そのためには安定した収入を得られ、夢を持って米づくりができないといけません。
夢を持って米づくりをするという事は、例えば「米づくりでいっぱい稼いで家族旅行に行きたい!」、「欲しい車を買いたい!」などと、米づくりに希望を持って取り組めるという事です。
現状ではまだ難しいはずです。
そのため、僕は三次市では米づくりに対する手をもっと厚くしてほしいです。
実際、スイスやフランスでは所得保障があるので、農家は準公務員という扱いになっています。
これなら若者も農家を志せると思います。
しかし、日本ではこのような保障はされていません。
むしろ減反政策のように田を減らす政策が、近年まで行われていました。
したがって、国規模で保障を手厚くしていくことは難しいと考えたので、まずは三次から小規模で保障を進めていきたいと考えました。
また、三次のブランド米である「きんさい米」を全国に広めたり、地域内で地産地消を推進し米の需要と消費量を高め、循環できるようにもしたいです。
そして、若者がみよしで夢を持って自ら米づくりを「したい!」と思えるようにしたいです。