
春は、昼間が良い。
サクラやツツジ、シダレザクラが咲き乱れる尾関山で、あたたかな空気に包まれて家族や友達と花見をしつつ、春の希望に胸を躍らせたい。
三次さくら祭では、満開の桜に囲まれながら屋台料理に舌鼓。
夜も、昼とは違ってライトアップされた幻想的なサクラを見られるのが素晴らしい。
江の川の鮎を塩焼きにでもして頬張りながら眺めたいものである。
夏は、夜が良い。
川面が光る馬洗川。
鵜匠が鵜舟の上で手綱を操る様子に見とれ、戦国時代にタイムスリップしたい。
別の日には、きんさい祭りで仲間とパレードに混じって太鼓を打ち鳴らすのも良いだろう。
また別の日には、吉舎まで車を走らせ、吉舎ふれあい祭りで吉舎町の旧友と花火を見上げ、彼と過ごした三次での青春をよみがえらせたい。
夏の昼間には家族と江の川沿いをドライブし、江の川カヌー公園さくぎで子どもたちにカヌーや沢歩きを体験させ、のびのび遊ばせたいものである。
秋は、早朝が良い。
まだ眠い目をこする子どもたちを連れて高谷山へ登り、あの壮大な霧の海を見せてやりたい。
その日の昼間には、尾関山にも行ってみよう。
春とは違って紅く装った尾関山を眺め、季節の移ろいを感じたい。
夕方には自宅の縁側で、「陽の落ちるのが早くなったなあ」などと妻と話しながら、まったりとピオーネでもつまみたい。
別の日には君田まで赴き、君田近郷神楽大会で県内各地の神楽を見ながら、舞の迫力や囃子の趣を味わいたいものである。
冬は、夜が良い。
弘法山の「カーターイルミネーション」やカヌー公園さくぎの「さくぎの森のクリスマス」、三良坂平和公園の「三良坂平和公園イルミネーション」など、週末にはたくさんのイルミネーションスポットを巡って、ロマンチックな光景に冬の特別感を味わいたい。
そして大晦日の夜には、自宅の庭で子どもたちと共に作ったかまくらで、三次の野菜をふんだんに使った鍋をつついたり、妻とワインを嗜んだりしながら冬らしい家族団欒のひとときを過ごしたい。
そして年が明けたら高谷山へ登り、家族みんなで初日の出を拝み、新たな1年の健康や幸せを願いたいものである。