
私は3人の子を持つ母親です。
コロナ禍が始まった頃、マスクで顔を覆い表情を奪われ、学校では黙食という聞いた事もないような言葉が生まれ、一定の距離を保つなど、人との接触や大きな声で笑う事も悪となっていた頃、私も含め子どもたちにとっても生き苦しさを感じ始めていました。
そんな時、私は大きな決断をしました。
それは「移住」です。
自然豊かな地で子育てをし、子どもの笑顔を取り戻したかった。
その一心で決意しました。
私たちの移住先は「三次」でした。
決め手は、三次の人々の人柄でした。
私は人見知りの性格もあり、知らない土地での生活が最初は不安で怖かったです。
でも、近所の方々は、縁もゆかりもない私達を快く受け入れてくれました。
何より内見に行った際、お庭に真っ白な雪が積もっていて子どもたちがその雪の上をダイブし、楽しくはしゃいでいる姿、久しぶりに聞く子どもたちの大きな笑い声、私は「ここに住みたい」と思い移住を決意しました。
ありふれた便利な土地から自然豊かな土地に移住した私たちに、知人は「なにもないから不便でしょ?」とよく聞かれる事があります。
なにもないんではないんです。
三次はとても魅力的な地域です。
夜空を見上げてみてください。
天然のプラネタリウムが空いっぱいに。
目を閉じてみてください。
心地よい風が体を包みこんでくれる。
周りを見渡してみてください。
自然豊かな風景。
耳で聞いてみてください。
江の川を流れている川のせせらぎ。
三次の方々と交流してみてください。
三次の方々はとても温かくおおらかです。
私たち家族は三次に移住してきて大きなギフトを貰いました。
それは、「心が満たされる事」です。
昨今、便利な世の中となりスマートフォンの普及により膨大な情報が蔓延っており、ありふれた時代となりました。
まるでドラえもんのような時代がくるのも、そう遠くないのかもしれません。
忙しい日々となり、何処となく寂しさを感じ、心が疲れてしまっている人々が増えたような気がするのは、私だけでしょうか?
地域が発展し、賑やかになり、栄え、人口が増える事はとても素晴らしい事だと思います。
子どもたちの笑い声はなにより宝物です。
三次の地域性を活かした街作りを行政に期待をしつつ、私たち大人も、子どもたちがこの街に住み続けたいと思えるような活動をしていけたらいいなと思っています。
現在、私たち家族は、大自然と共に畑に挑戦してみたり、にわとりを飼ってみたりと、穏やかに生活しています。
今、心が疲れてしまった方、三次に興味をもたれた方、なんとなく行ってみるかと思われた方、一度三次に遊びに来てはいかがでしょうか?
この街は温かく歓迎してくれます。
そして穏やかな気持ちを、是非感じてみてください。
私はこの街が大好きです。
大切なふるさと「三次」。