
理想のみよし暮らしは、山三街四の生活だ。
山三街四の意味は、山で3日、街で4日過ごすという意味の言葉で、四字熟語の朝三暮四をもじって作った。
その生活模様を、1週間の日記のような形で紹介したい。
月曜日は働きに出かける。
私はまだ学生なので、どのような仕事に就くかは未定だが、週明けの仕事をこなす。
仕事は三次市内でも市外でも構わない。
広島に職場があれば、電車か高速バスに座りながらのんびり通勤する。
休日に汲んできた水で淹れたコーヒーを飲んで眠気を覚ましながら漠然と車窓を眺めたり、余った仕事に取り組んだり、スマホでドラマを見たりしながらすれば、1時間強の通勤時間もあっという間に終わってしまう。
火曜日も同様だ。
しかし、月曜日に比べたら幾分か気持ちに余裕ができているだろう。
仕事の休憩時間に、近所の農家さんからいただいた桃やブドウをつまめば、あっという間に定時を迎えることだろう。
水曜日は念願の休日だ。
今日は街をぶらりと周りたい。
常清滝や君田温泉など、観光地になっている所は休日になると観光客で賑やかだ。
しかし、私は人の少ない環境でのんびり暮らしたい。
そういう場所も、平日の水曜日に行けば訪れている人はさほどいない。
瀑布から放たれるマイナスイオンや温泉の温もりを、独り占めするのだ。
木曜日と金曜日は、再び真面目に働く。
今度はコーヒーでなく紅茶をいれたり、あるいはジュースに変えたりしてもいい。
1日の休暇が明け、清々しい気分で業務に取り組む。
この日も果物をつまむのは欠かせない。
糖分の摂取が仕事の効率化を生み出すのだ。
待ちに待った土日には、まるで自分が神にでもなったような気分に浸る。
2日間しかない自由な時間を過ごす。
自然の溢れるみよしでは、都会ではできない娯楽を楽しめる。
ガーデニングはどうだろう。
広い庭に一面の花を咲かせてみたい。
ビオトープを作り、近くで捕まえてきた魚やカニを飼えば心が癒されるに違いない。
野菜の種を買ってきて、野菜を育てても面白い。
できた野菜を使ってお弁当を作ったら、いつも以上に充実した昼食になるだろう。
ハイキングもいいだろう。
オフィスワークで凝り固まった体をほぐす為に山間を歩いてみる。
綺麗な空気を限界まで吸い、排気ガスで汚れた肺を洗浄する。そこら中に生えている山菜やキノコを採集して天ぷらにしたら、どんな極上な味がするだろう。
ご飯のお供には特産品のワインをいただく。
実に優雅な休日を送ることができるだろう。
こうして充実したみよしライフを送るうちに歳を取り、結婚したり子どもができたりするだろう。
その時は1人ではなく、家族一緒にハイキングやガーデニングをしたい。
街で1番幸せな生活を過ごす自信がある。
そんな未来を思いながら、パソコンに文字を起こす私なのであった。