こんにちは!
移住コーディネーターのつかが,ご紹介する「今おもしろい❤三次アーティスト」シリーズ,第2弾です!
今回は、金属造形作家の的場由樹さんをご紹介します!
的場さんは,三和町在住の三次アーティストのひとり。住まいの近くにある工房は,もともと蔵だったところをリフォームされた場所。工房に入った途端,とても素敵なオブジェやアクセサリーなどのオリジナル作品に,ワクワクします。初めて入った工房は,とてもおしゃれで居心地が良く,日ごろ見ることのない道具や機材がおいてあり,取材しに来たことを忘れて,興味深々に見入りつつ,取材を始めたのでした。
さて,的場さんは,三次高等技術専門校の非常勤講師でもあり,家庭と仕事を両立しながら,素敵にキラキラ働くお母さんでもあります。そして,小柄でかわいらしい的場さんですが,なんと作品群の中には2mもある力強いオブジェも製作されているな~!と思いきや,ふと目線を彼女の耳元に移すと,硬い鉄の塊から想像できないくらい,愛らしい鳥の姿に生まれ変わった可愛い~ピアスが光っているではないですか!的場さんいわく「鉄というのは,芯は硬いが熱を加えて手をかけると途端に柔らかくなる。そうすると温かさ,やさしさ,丸みがでてきて,私はそんな『母の強さ,やさしさ』のようなものを表現したいと思っています」とのこと。
そして,工房には,素敵なアクセサリーのほか,ヨーロッパ風のドアノブや,工具ホルダー,その他多くの作品があり,優しい的場さんの手がかけられ,自然に調和する柔らかさを感じます。まさに,そんな的場さんのお人柄が,素敵な数々の作品に表現されているのだということを実感しました。
また的場さんは,続いて話をされ,「口コミで注文をいただくことが多いです。よくお話を聞き要望に応じて造り始めます。鉄を赤めて鍛造し溶接しながら,その方のイメージに添うように成形し心をこめて完成させます」。
さらに,いろいろとお話しを伺っている時,的場さんの携帯が鳴り始めました。その時,壁に目をやるとお手製の鉄製ホルダーがあり,そこに的場さんの携帯が鎮座している。なおかつ,それはお洒落なフォルムで,実用的&現実的な作りになっています!!しかも,永久に朽ちることのない貴重な一生モノです。おおおお~~!!これがあれば「ああ~携帯どこいったぁ?」って一生言わなくていいだろうなぁ~と,ついついその鉄製ホルダーが欲しくなってしまいました。
このように的場さんは,注文されたお客さまの気持ちに寄り添い,思いを注ぎながら,素敵な作品を造り続けておられます。また,その結果としても,的場さんの作品はいくつもの輝かしい賞を受賞しており,三良坂美術館をはじめ多くの展示会で楽しむこともできます。
こんな数々の素敵な作品が生み出されていく的場さんの創造力は,どこから湧いてくるのか・・・きっと,三次市(三和町)に広がる広大な田園風景やそこに暮らす地域の方々とのつながりなど,何気ない日常での豊かな暮らしがあるからこそなのだと,つかは勝手に妄想するのでした。