「農ある暮らしがしたい。子育て環境を変えたい。地域の福祉と関わりたい」
緑あふれる風景とかやぶき屋根のご自宅前で笑顔の絶えない表情で語る延原真由子さん。
広島市から大阪府へ、大学で社会福祉を学び就職、結婚。長女を妊娠したことをきっかけにいつか田舎で子育てをしたいと思い、大阪府から三次市にIターン。
最初は子育てをしながら、地元の社会福祉法人で働いていたが、4人目の子育てを機に退社。現在はずっとやってみたかった農ある暮らしの傍ら、地元のうどん屋さんで働きながら4人の子どもを育てている。
つながっていくご縁
「人とのご縁で今があります。」
三次市上田町に住む延原さんは、自分がこの地に住んで生活をしている様子を話してくれた。
三次に移住してから2度の引越しをしている延原さん一家。子どものアトピーに悩み、きれいな空気がある田舎暮らしをしたい。その中で自給自足ができる暮らしもしたいと考えていた延原さん。
最初は三次市内の借家に住んでいたが、たまたま三次市上田町に住んでいる方とお話をする機会があり、その方のすすめで上田町に住むことを決めた。その後上田町で長く暮らしていきたいと考えている折、現在暮らしている古民家を紹介してくれる人に出会った。
仕事の面でも、地域に関わっていくような仕事をしたいと考えていたところに、地元の地域生活交流拠点「川西郷の駅」でのお仕事に誘ってもらった。
地元の産直も併設する川西郷の駅は、住民が集い、ともに語らうところでもあり、地域の方々との輪も一気に広がった。
三次にきてから、いつも良いタイミングで良い人に出会う。これらの『ツナガリ』が延原さんの理想の暮らしに導いてくれたという。
地域の人とのつながり
「地域の人との『ツナガリ』が私のここでの一番の幸せです。」
地域の話になるとイキイキと語る延原さん。
田舎って閉鎖的なイメージがあるけど全然そんなことはなかった。子どもたちは地域のお祭りなどに参加し、舞や餅つきなどここならではの体験を重ねている。自身も野菜作りなどたくさんのことを教えてもらうという。
「あんたのところは家族が多いんじゃけえ持って帰りんさい。と新鮮なお野菜をいただくこともあるんですよ」普段から地域の人に良くしてもらうので何か返そうと持って行ったときのエピソードも楽しそうに話してくれた。
家族と地域の人と時間を大切に
「子どもとの暮らしを楽しみ尽くしながら、野菜の自給率を上げていきたい。ゆくゆくは障害者の方と地域をつないでいくような仕事もしてみたい。」
子どもにとって良い環境を、と三次市上田町での暮らしを選んだ延原さん。
これからも家族との時間や人々とのふれあいを大事に地域に根付いて暮らしていく。
川西郷の駅
ホームぺージ:https://kawanishi-satonoeki.com
住所:広島県三次市三若町2396番地
電話番号:0824-69-2808